ぶどうの家の想い

ぶどうの家がずっと大切にしてきたこと


 「在宅にこだわる。自分たちの都合で投げ出さない。目の前のその人を支える。どこでどのように暮らしたいのか一緒に考え楽しむ」ということ。

 ぶどうの家を立ち上げたのは、平成8年10月、当時同じ病院で働いていた仲間3人で立ち上げました。気が付けば20年以上もまえのことです。

 在宅で頑張っている方々と一緒にやっていきたいという単純な想いで始めてはみたものの、介護保険以前の自主事業でどこからも補助もなく1日3000円の利用料のみ。来月の光熱費の引き落としができないかもしれないという日々でした。

 平成12年、介護保険が始まり私たちは法人格を取得し介護保険事業所になり、金銭的にはずいぶん楽になりました。自主事業から介護保険へと変化しても当初の思いは変わりません。目の前の利用者さんを支えるために必要なことは何か、理念を日々の生活支援に照らし合せ、職員みんなで一歩ずつ進んでいます。

 この度の西日本豪雨によりぶどうの家真備は被災しました。自分たちが公民館に避難しながら登録外の方を受け入れたり、帰る家がなく泊まり続けなければならない状況の方々の支援があったりと、職員の大変さが増す中でも「自分たちは被災しても、しなくても、ぶどうの家の理念に沿って日々過ごしているだけ。今やっていることはぶどうの家としては当然のことをしている」と職員が言ってくれました。

 この職員たちがいてくれてよかったと思いました。そして、この職員のためにも自分ができることは何でもやろうと思いました。きっと、この20数年間私が職員や利用者さんに育ててもらっているのだと思います。

 利用者さんも、職員も、地域の方々も、ともに育て合い育ち合う、大好きなぶどうの家です。

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    岡山県倉敷市真備町箭田 真備町箭田1179−6

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